奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録を読んで①

今回は、奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録を読んで、
木村さんの奇跡のストーリーを皆様に共有したいと思います。

■カマドケシと言われていた木村さん

カマドケシとは木村さんの故郷、青森県弘前市のことば（津軽弁）で竈消しと書く。
一家の生活の中心である竈を消すとは、つまり家を潰し家族を路頭に迷わせるということ。農家にとってこれ以上の侮蔑はないというのだが、彼は他の農家にそう言われ続けた。

そんなことを言われ続けてもなお、りんごの無農薬栽培を続けた彼の心の強さには、とても考えさせられるものがある。

■バカになること
バカになるってやってみればわかると思うけど、そんなに簡単なことではないんだよ。だけどさ、死ぬくらいならその前に一回はバカになってみたらいい。

木村さんは自分のことをよく、『バカ』と表現していて、そして笑いが絶えない人だと感じた。

本の中でも木村さんの笑い声に対して、書かれているシーンがたくさんあった。
”笑う角には福来たる”というが、木村さんがまさしくそのいい例ではないだろうか？

多くの人は福がきてから、笑おうとする。
しかし、りんごの無農薬栽培というふつうの農家さんが考えようもないことを長い長い年月をかけて成功したこの男は、数えきれない失敗をした。

きっと、失敗のさなかでも、明日のご飯が食べられなくて苦しいときも、きっと木村さんは笑っていたのだろうと勝手ながら想像してしまった。

つづく

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