木村式自然栽培朝日米は自家採取種で栽培しています!
岡山県木村式自然栽培実行委員会理事長からの通信です。
社長通信 “F1と雄性不稔(ゆうせいふねん)の解説・・野口勲(いさお)氏”
昭和40年頃を境にして、日本中の野菜のタネが、自家採種できず、毎年種苗会社から買うしかないF1種子に変わってしまったのです。 見た目は同じダイコンやハクサイ、キャベツのタネで、できるのも昔と同じようなダイコンやハクサイやキャベツなのですが、実体は、ダイコンともハクサイともキャベツとも言えないものに遺伝子が変化しています。 変化した理由の第一は、収穫物である野菜が、工業製品のように均質であらねばならないという市場の要求です。メンデルの法則で、異品種間の雑種の一代目は、両親の優性形質だけが現れるため、見た目が均一になるのです。箱に入れたダイコンの太さが8cm、長さが38cmというように、どれも規格通り揃うので、一本100円均一などで売りやすいのです。 F1以前の昔のダイコンは、同じ品種でも大きさや重さがまちまちでした。そのため、昔は野菜を1貫目いくらとかいちいち秤にかけて売っていました。これでは大量流通に向かないので、工業製品のように規格が揃ったF1野菜に変わっていったのです。 理由の第二は、生育スピードの早さです。生物は、雑種になるとヘテロシス(雑種強勢)という不思議な力が働き、それまで3ヵ月かかって成長していたダイコンが、2ヵ月で一人前になるなど短期間で成長するので、F1のタネを使うと、畑を一年間に何回転も使用でき、単位面積当たりの販売額を上げることができるのです(早く成長する反面、細胞の密度が粗くなり、柔らかく大味になる傾向もありますが)。
F1は毎年タネを買わないといけないので、収穫が終わればすぐ畑を更新して次の野菜をまくことができます。このようにF1は、大量生産・大量消費社会の要請で生まれ、現在は「雄性不稔」という人間にたとえるとインポや無精子症の個体を利用する方法へと刻々変化しています。タマネギで雄性不稔株が見つかり、次にトウモロコシで雄性不稔株が見つかりました。そして、アメリカ国内だけでは消費できず、全世界の家畜の飼料として輸出され、第二次世界大戦で勝利したアメリカの国力の源泉となったそうです。自然界なら生まれてもすぐ淘汰され消え去ってしまうはずの「花粉を作れない個体」だけが増やされ、その子孫だけが市場やスーパーに溢れている大衆消費社会とは、いったい何なんでしょう。
皆さん、どう思われますか。食べ物を扱う私たちすし遊館は、常に安心・安全の確保が必要です。やはり、自家採取の木村式自然栽培朝日米です。
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